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石神 努; 小林 健介; 秋山 敏弘*
Proc. of the 6th Topical Meeting on Emergency Preparedness and Response, 0, p.319 - 320, 1997/04
原研では、緊急技術助言対応システムの開発の一環として、避難シミュレーションシステムの開発を進めている。避難シミュレーションシステムは、車両による避難挙動を模擬する避難シミュレーションプログラム、同プログラムの入出力データを格納したデータベース、及びデータベースの検索表示と避難シミュレーションプログラムの入力作成支援のためのGUIプログラムから構成される。避難シミュレーションプログラムの検証として、同プログラムを用いて平常時の交通量実測データの解析を行った。解析結果は実測データとの良い一致を示した。また、原子力サイトでの避難状況を想定した解析を行い、自主避難の発生、避難経路の選定、及び避難開始時刻が避難所要時間や避難による被曝線量低減に及ぼす影響を推定した。
冨澤 昌雄*; 石神 努; 小林 健介
29th Int. Symp. on Automotive Technology & Automation, 0, p.341 - 348, 1996/00
原子力施設で万一の事故が起きた場合、避難することによる防護対策の効果を検討するために、避難時の交通現象を模擬する避難シミュレーションシステムを開発することは重要である。ミクロシミュレーションモデルである追従理論に基づく交通流解析コードTRAF-NETSIMを米国から導入し、改良整備を行った。主な改良点は、車両台数、リンク・ノード数の最大値の拡張や入出力部の改良である。TRAF-NETSIMの避難シミュレーションへの適用を図るとともに、東海サイトを対象に、計画避難や自主避難などを考慮した計算を行い、妥当な結果を得た。
石神 努; 冨澤 昌雄*; 小林 健介
29th Int. Symp. on Automotive Technology & Automation, 0, p.349 - 356, 1996/00
原子力発電所で万一の事故が起きた場合の防護対策検討や避難計画の策定に役立たせることを目的に、避難シミュレーションプログラムSTREEMの開発を進めている。STREEMは、一時集合場所から避難所までのバスによる計画避難や、乗用車による自主避難が発生した場合の交通流挙動を、マクロシミュレーションモデルを用いて解析するとともに、住民の避難による被曝線量低減の度合いを計算する。STREEMの第1版に対して次の改良を行った。1)リンク上の交通密度の場所依存性を扱えるように、リンクを分割して交通流を計算するようにした。2)信号交差点での車両の移動が間欠的に行われるようにした。3)リンク上への車両発生速度が、発生先の車頭間隔に依存するようにした。STREEMをモデル原子力サイトに適用したところ、ミクロシミュレーションプログラムを用いた結果と良い一致が得られた。
石神 努; 冨澤 昌雄*; 尾山 和雄; 小林 健介
Proc., Dedicated Conf. on Mechatronics & Supercomputing Applications in the Transportation Industries, 0, p.857 - 865, 1994/00
原子力発電所で万が一の事故が起きた場合の防護対策検討や避難計画の策定に役立たせることを目的に、車両避難シミュレーションプログラムSTREEMを開発した。STREEMは避難時の交通流挙動を解析し、住民への被曝積算線量を計算するものである。交通流モデルは,車両の密度、平均速度、交通流率で表現されるマクロシミュレーションモデルに基づいている。STREEMの特徴は、通過交通が存在する状況下において、バスによる計画避難に加え乗用車による自主避難を考慮し計算する点である。避難状況をパラメトリックに変化させることにより、自主避難と通過交通が計画避難に与える影響を評価した。
冨沢 昌雄*; 石神 努; 尾山 和雄; 小林 健介
Proc., Dedicated Conf. on Mechatronics & Supercomputing Applications in the Transportation Industries, 0, p.865 - 871, 1994/00
2つの計算プログラムNETSIM及びSTREEMを用いて、原子力災害時の車両避難シミュレーションを行い、結果の比較検討を行った。NETSIMはミクロシミュレーションモデル、STREEMはマクロシミュレーションモデルを用いている。計画避難、自主避難等を考慮した種々の避難状況下での解析を行い、モデルの違いが交通流挙動に及ぼす影響を評価した。また、緊急時における実時間対応という点で重要となる計算時間を評価するとともに、ハードウェア性能に関する要件の検討を行った。